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Sep 2010
Posted in Blog, Info by arbor inversa at 02:43 am | No Comments »

 

オランダの現代アーティスト達が参加しているイベント、tekenproject festival。9月27日から10月17日ま での間、中世美術へのオマージュや、自作のドローイングで、アムステルダムの会場内を埋め尽くしていくようです。そのワークインプログレスと連動して公式 ブログhttp://tekenproject-fstvl.tk/ にて、彼/彼女らの琴線に触れたイメージを収集公開しているようですが、オーガナイザーの一人であるEllen Witsen Eliasさんに、拙作を取り上げていただきました。他にも、中世マニュスクリからコンテンポラリーアートまで、なかなか興味深い画像が毎日アップされています。

ところで、オランダはバロック期にエンブレム文学が一斉を風靡した国で、現在もユトレヒト大学の研究者を中心にEmblem Project Utrechtというオンラインプロジェクトが展開され、当時人気を博した世俗的および宗教的なエンブレム集が閲覧できるようになっています。富めるプロテスタントの伝統なのか、宗教的・神秘的な図像をプライベートで鑑賞しつつ、深い内省へと誘い込まれるような書物への愛情が感じられます。

また、アムステルダムにはJ.R.Ritmanという実業家が自らのコレクションで作った、ユニークな私立図書館J.R.Ritman Libraryもあります。ここの蔵書は、ヘルメス哲学、錬金術、ローゼンクロイツ、グノーシスから、マニ教、カタリ派、スーフィーなどなどなど・・・翻訳こんにゃく&暗記パンを食べて、すべてを読みつくしたいところですが、今生に与えられた能力ではまず不可能・・・。それでも、サイト内でちらと見せてくれる蔵書の挿画に興味を掻き立てられ、心ときめくことは叶うのです。

 

 



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