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22
Oct 2012
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大阪・乙画廊の特別企画による、メランコリーをテーマにしたグループ展に参加させて頂きます。新作3点および既発表作2点を展示させて頂く予定です。

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メランコリック・マニア-聖なる狂気-

10月26日(金)〜11月3日(土)

11:00~18:00(土曜17:00まで)・日曜休

 

乙画廊

大阪市北区西天満2-8-1 大江ビルヂング101  >>MAP
06-6311-3322
b-mitsou@kc5.so-net.ne.jp

 

 

【参加作家】

岩澤 慶典 ・桑原 聖美・界賀 邑里・榮真菜・

菅野 まり子・タムラノボル・月夜乃散歩・
中嶋 清八・
中原 千尋・中村 鱗・中村 趫・
根橋 洋 一・古川 沙織・森 馨

 

 

◯メランコリア礼賛あるいは天才の証○

霊は憂鬱を好む。即ち憂鬱は霊を誘き寄せる。1970年代「コックリさん」が大流行の頃、憂い怖がりながら霊を呼んだのは正解であり脅威である。
しかし歴史的にも病的で思い悩む気持ちが、しばしば高貴で崇高な哲学、藝術を生むと言う事実は人類が文化を高めるのに大いに貢献している。それは『退廃』と『堕落』が、前者は才能がある人に使われる形容で、後者はその逆であり、前者が、歴史的にしばしば登場し、幾多の藝術を生んで来た事に相似する。
病気としてのメランコリア(双極性障害)の症状は挙動不審、愚行、必要以上の恐怖心、妄想、幻覚であるが、やはり、古代ギリシャ、古代ローマから、これが「聖なる狂気」(マニア)の出現の必須条件であり、哲学者・政治家・詩人・芸術家ら偉大な人物の多くがなぜ憂鬱質であったかを説明している。これは後の18世紀や19世紀の天才に対する観念に意向した。
さて、今展では先に述べたコックリさんよろしく霊を呼び寄せている風景を描いた、偉大なデューラーの「メランコリア 1」から着想を得た特別企画展である。作家各人が解釈した優美で華麗なエッセンスを披露出来るはずである。
是非、乙画廊テイストの「聖なる狂気」を感じて頂きたい。

乙画廊 廊主

 

 

菅野まり子出品作品-1
「現代的ドヴィーズIII 種を蒔いたが摘み取れない」
キャンヴァス、アクリル、顔料、和紙、油彩/60.6x41.0cm/2012

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菅野まり子出品作品-2
「時告げ鳥」
パネル、キャンヴァス地、アクリル、顔料、和紙、油彩/27.3x22.0cm/2012

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菅野まり子出品作品-3
「古い病」
キャンヴァス、アクリル、顔料、和紙、油彩/27.3x22.0cm/2012

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菅野まり子出品作品-4
「若木たち」
キャンヴァス、アクリル、顔料、和紙、油彩/33.3x24.2cm/2012

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菅野まり子出品作品-5
「次の一手」
キャンヴァス、アクリル、顔料、和紙、油彩/22.7x15.8m/2011

9
May 2012
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作家/ドイツ文学者の天沼春樹氏とギャラリーハウスMAYAの企画による、グリム童話の女性たちをテーマにしたグループ展に参加させて頂きます。

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グリム童話の女性たち -その二百年の秘密-

6月25日(月)〜7月7日(土)

http://www.gallery-h-maya.com/maya-tres/grimm/

 

グリム兄弟が『子どもと家庭の童話集』を初めて出版して,

今年はちょうど200年。
グリムの森で出会った美しく、強く、賢く、恐い女性たち…。

【参加作家】
浅野勝美 東逸子 飯野和好 宇野亜喜良 岡田里 小川香織 加藤妙子 門坂朋 
北見葉胡 木村タカヒロ くまあやこ こみねゆら 篠崎三朗 城芽ハヤト 菅野まり子
スズキコージ 鈴木里江 高田美苗 高橋みわ たなか鮎子 谷口愛 チルオバケ 
出久根育 寺門孝之 林陽子 樋上公実子 ヒロミチイト 深瀬優子 古屋亜見子 
堀内亜紀 松倉香子 松本里美 水野恵理 百瀬靖子 山福朱実 吉田稔美

企画:天沼春樹 , ギャラリーハウスMAYA
協力:西村書店 , 日本グリム協会

*6月29日(金)ドイツ文学者・天沼春樹氏によるトークイベントを開催いたします。
要予約/限定30人。
  >>>詳細

 

 

菅野まり子出品作品
「灰かぶりの姉」
キャンヴァス、アクリル、顔料、和紙、油彩/33.3x24.2cm/2012

28
Feb 2012
Posted in Blog, Monologue by arbor inversa at 11:55 pm | No Comments »

『スーフィーの物語』(イドリース・シャー著/美沢真之助訳 平河出版社)より

水が変わった時 >>english

 

昔々、モーセの師のハディル*が、人間に警告を発した。やがて時がくると、特別に貯蔵された水以外はすべて干上がってしまい、その後は水の性質が変わって、人々を狂わせてしまうであろう、と。ひとりの男だけがこの警告に耳を傾けた。その男は水を集め、安全な場所に貯蔵し、水の性質が変わる日に備えた。

やがて、ハディルの予言していたその日がやってきた。小川は流れを止め、井戸は干上がり、警告を聞いていた男はその光景を目にすると、隠れ家に行って貯蔵していた水を飲んだ。そして、ふたたび滝が流れはじめたのを見て、男は街に戻っていったのだった。

人々は以前とまったく違ったやり方で話したり、考えたりしていた。しかも彼らは、ハディルの警告や、水が干上がったことを、まったく覚えていなかったのである。男は人々と話をしているうちに、自分が気違いだと思われているのに気づいた。人々は彼に対して哀れみや敵意しか示さず、その話をまともに聞こうとはしなかった。

男ははじめ、新しい水をまったく飲もうとしなかった。隠れ家に行って、貯蔵していた水を飲んでいたが、しだいにみんなと違ったやり方で暮らしたり、考えたり、行動することに耐えられなくなり、ついにある日、新しい水を飲む決心をした。そして、新しい水を飲むと、この男もほかの人間と同じになり、自分の蓄えていた特別な水のことをすっかり忘れてしまった。そして仲間たちからは、狂気から奇跡的に回復した男と呼ばれたのであった。

 

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from 'Tales of the Dervishes' by Idries Shah

When the Waters Were Changed

Once upon a time Khidr, the teacher of Moses, called upon mankind with a warning. At a certain date, he said, all the water in the world which had not been specially hoarded, would disappear. It would then be renewed, with different water, which would drive men mad.

Only one man listened to the meaning of this advice. He collected water and went to a secure place where he stored it, and waited for the water to change its character.

On the appointed date the streams stopped running, the wells went dry, and the man who had listened, seeing this happening, went to his retreat and drank his preserved water.

When he saw, from his security, the waterfalls again beginning to flow, this man descended among the other sons of men. He found that they were thinking and talking in an entirely different way from before; yet they had no memory of what had happened, nor of having been warned. When he tried to talk to them, he realized that they thought that he was mad, and they showed hostility or compassion, not understanding.

At first, he drank none of the new water, but went back to his concealment, to draw on his supplies, every day. Finally, however, he took the decision to drink the new water because he could not bear the loneliness of living, behaving and thinking in a different way from everyone else. He drank the new water, and became like the rest. Then he forgot all about his own store of special water, and his fellows began to look upon him as a madman who had miraculously been restored to sanity.

http://www.katinkahesselink.net/sufi/stories.html

 

 

 

14
Feb 2012
Posted in Blog, Info by arbor inversa at 03:16 am | No Comments »

菅野まり子個展「エンブレマータ」会期延長になりました!!

13日(月)14日(火)は休廊ですが、展示は17日(金)20:00までとなります。 引き続きよろしくお願いいたします。

 

Emblemata  Mariko Sugano exhibition 31 Jan. - 17 Feb.
エンブレマータ | 菅野まり子展
1月31日(火)-2月17日(金)
■火~土 tue-sat | 11 :30 - 22:00
■日 sun | 11 :30 ‐ 20:00
■月曜定休 closed on Monday
■14日(火)休 closed on Tue. 14 Feb

Café & GalerÍa PARADA
吉祥寺駅から徒歩13分、またはバス5分(関東バス1番乗り場「成蹊学園前」下車)
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-25-7
TEL : 0422-27-6680
E-Mail : info@cafe-parada.com

 

1
Feb 2012
Posted in Blog, Info by arbor inversa at 01:51 am | No Comments »

先日告知させて頂きました菅野まり子展について、重要な変更がありましたので、至急お知らせいたします。
今週4日(土)に開催予定のパフォーマンスイベントが、出演者の都合により11日(土)19:00からとなりました。

 

渇いた鴉 即興演奏と朗読
2月11日(土・祝) 19:00 開演
渡邊ゆりひと(歌) 山崎慎一郎(ギター) 菅野まり子(朗読)
¥1,500 ( 1ドリンク付き)

 

なお、4日(土)19:00からはインタビュー形式による、アーティストトークを予定しております。
こちらは入場無料、ウェルカムドリンク付きです。

突然の変更になりまして、大変申し訳ありません。
本日から始まりましたEMBLEMATA展ですが、菅野は3日(金)と9(木)以外の、連日17:00から在廊予定です。
何卒よろしくお願いいたします。

8
Jan 2012
Posted in arbor inversa, Blog, Info by arbor inversa at 04:07 am | No Comments »

来る個展の詳細が整いました。謹んでお知らせいたします。

 

それ自体が物語であり、詩であり、無言の書であるが、詰まる所はやはり絵であるというものが存在しうるのか判らない。それが終に目指しているものなのかどうかも判らない。だが、かつてヨーロッパで一斉風靡したエンブレムに、遠く心地よい手応えを感じて、ここ暫く鍾愛してきました。言葉と図像の幸福な婚姻― 私の作品はそれらから時代も場所も離れて、今だ不明の最中、独り遠い所にいるけれど、あやかって本展をエンブレマータと題しました。幾つかの絵札のような作品と共 に、制作中の戯れに書き散らした小文を、会期中の2月11日(土)、渡邊ゆりひと氏、山崎慎一郎氏の演奏と共に朗読いたします。

 

個展EMBLEMATAに寄せて----- (展覧会コメント)

 

 

Emblemata  Mariko Sugano exhibition 31 Jan. - 12 Feb.
エンブレマータ | 菅野まり子展
1月31日(火)-2月12日(日)
■火~土 tue-sat | 11 :30 - 22:00
■日 sun | 11 :30 ‐ 20:00
■月曜定休 closed on Monday

 

 先日告知させて頂きました菅野まり子展について、重要な変更がありましたので、至急お知らせいたします。
今週4日(土)に開催予定のパフォーマンスイベントが、出演者の都合により11日(土)19:00からとなりました。

 

 "渇いた鴉" 即興演奏と朗読
 2月11日(土) 19:00 開演 *日程が変更になりました
 渡邊ゆりひと(歌) 山崎慎一郎(ギター) 菅野まり子(朗読)
 ¥1,500 ( 1ドリンク付き)

 なお、4日(土)19:00からはインタビュー形式による、アーティストトークを予定しております。
こちらは入場無料、ウェルカムドリンク付きです。

 

 アーティストトーク
 2月4(土)19:00より

 入場無料、ウェルカムドリンク付き

 

 突然の変更になりまして、大変申し訳ありません。
本日から始まりましたEMBLEMATA展ですが、菅野は3日(金)と9(木)以外の、連日17:00から在廊予定です。
何卒よろしくお願いいたします。
 

 

Café & GalerÍa PARADA
吉祥寺駅から徒歩13分、またはバス5分(関東バス1番乗り場「成蹊学園前」下車)
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-25-7
TEL : 0422-27-6680
E-Mail : info@cafe-parada.com

 

7
Jan 2012
Posted in arbor inversa, Blog, Mnemosyne by arbor inversa at 07:33 pm | No Comments »

------- 絵は黙せる詩 詩は語る絵 (シモニデス)

 

 現代の人々がエンブレムと聞いて思い浮かべるのは、ブレザーの胸ポケットを飾るワッペンや、制帽の徽章といったアクセサリーであろう。伊藤博明著『綺想 の表象学』(ありな書房)によると、エンブレムとは、「填め込まれたもの」を意味する古ギリシア語 ἔμβλημα (emblema)に由来し、古ラテン語emblemaは、象嵌細工やモザイク作品を意味した。また、食器などの器に取り付ける、着脱可能な装飾部分を指 す語でもあった。すなわち、この語が意味する物体の用途は、古い時代から装飾、アクセサリーだった。ワッペンであれ、ブローチであれ、盾形や円形といった 制限された区画の中に、必要な視覚的情報を構成し、美しく填め込んだ工芸、デザインのことである。

 ところが、1531年、アウクスブルクの書肆ハインリヒ・シュタイナーから"Libellum emblematum"(諸エンブムレムの小書)<fig.1>を刊行したアンドレア・アルチャーティは、自らの詩集をemblemata(エンブレマー タ)(=エンブレム集)と称した。その意図は、個人や団体の姿勢やシンボルを表わすための、例えば出版社票のデザインなどに、自らのエピグラムがアイディ アを提供するだろうとの計らいだったらしい。この著書のエピグラムの一々に、丁寧に小さな版画の図版を入れて出版をプロデュースした書肆の狙いは大当たり し、以後、このアルチャーティの書は版を重ねて、欧州中のエンブレムブックの規範となり、後続の出版はバロック期に向かって隆盛を極めていく。当時は大変 もてはやされた文学ジャンルであったため、アントワープに巨大工房を構え、若きルーベンスを指導したオットー・ファン・フェーン(オットー・ウェニウス) なども、幾つかエンブレムブックの傑作を手掛けている。

 エンブレムブックにおける「エンブレム」とは、モットー(表題)、図像、エピグラム(銘文)から構成され、一般的な道徳(あるいは宗教的な徳)を説くも ので、図像は言葉によって完全に解き明かされるものだった。今の図解本のようなものであったと言えようか。その一方、王侯貴族の個人的な意図や願望を象徴 的に表現するインプレーサ(仏語でドヴィーズ、英語でデヴァイス)というものが存在したが、それらはモットーと図像から構成され、エンブレムとは区別され るものであった。(だが、図像とテキストが協働して何がしかを象徴するという点では共通しており、このジャンルにも、興味深い仕事が残されている。)

 このような一般的な徳や教訓などを説く主流のみならず、ミヒャエル・マイヤーの 『逃走するアタランタ』(1617)のような錬金術の著作もまた、エンブレムブックの形式を採用した。<fig.7>そして、1677年にフランスで出版 された『沈黙の書』<fig.8>に至っては、テキストは黙秘の内に掻き消え、読者に秘術を伝えようと紙面に繰り広げられるのは、不器用な風貌で賢者の石 づくりを励行する一組のカップルをめぐる15枚の図像だけである。

 思えば四半世紀の昔、銅版画を始めた頃だったか、白水社のヘルメス叢書にて、この無言のエンブレムを見たときの胸騒ぎが、現在に至る私にとっての長旅の 出航だったかもしれない。その時の奇妙な感覚は、ミュージアムにて万人の胸を震わす一枚の傑作の前に立つときのものとも異なり、熟読するのに労を要する名 著に自室で挑むときの高揚感とも一線を画す。そもそも錬金術の秘法を研究するでもない異国の門外漢にとって、ここに書かれているはずの叡智を読むなど、文 字が書かれていなくとも文盲の読書である。文盲と白状するならば、ラテン語やらオランダ語やら異国の言語で書かれたモットーやエピグラムに伴われた大方の エンブレム図像についても同じことが言える。

 しかしながら、エンブレムブックに収録された異国の図像の数々を、文盲ならではの嗅覚でサーヴェイしていると、絵師の創意工夫だったのか意図せざる技 だったのか分からないが、その意味することが理解できなくても、ある特別な体験が生まれることがある。それは、イマジネーションの扉が開き、現代科学風に 言えば異次元宇宙への扉が開くようなもの、と言ったら大袈裟に聞こえるだろうか。邯鄲の中に入るように、図像の中の刷りの余白、2次元宇宙に引き込まれる 一瞬。時には、無名に近い絵師たちが作ったあまりにも素朴な図像もあるというのに、それだけの力を秘めているというのは、いったい何故なのか。美術興行の 手垢に塗れることなく、ただ読者との出会いを期待して、読まれるための舞台である「書物」の内に身をそっと潜ませていたからなのだろうか。つくづく、絵を 描くという行為には、測り知れない秘密がある、と思う。何万年も前に描かれた岩窟の絵や骨片に刻まれた紋様など、美術史が考古学になる刻限まで遡って思い を巡らせてみると、息長く遙か彼方まで越境して、人々の記憶に寄生し続けるのは、マッチ箱の図案に繰り返されるような、ささやかなイコンなのかもしれない などと夢想する。

 2次元宇宙にせよ、過去への遡行にせよ、いずれにせよ此処ならぬ彼処への扉を、異国の黴臭いグラフィックに見出すのは、おそらく私個人の異国趣味なのだ ろう。だが、そのようにして異次元のものに結ばれるまま、自分なりの図像を紡ぎだすとき、現代日本を生きる日々の体験が、そのグロテスクな現身を脱いで、 より生々しく迫ってくる。白々としたページの余白は質量を増して黒い天体となり、天地の無慈悲も、人の世の不条理も、小さな慰めの数々も引き込んで益々輝 き、愚かで強靭な生命である私たちを、無情に照らし続けるかのようだ・・・

 今回の個展に際し、数多の楽しみをもたらしてくれた図像たちに謝意を表しつつ、勇を鼓して『エンブレマータ』と題打った。そして、絵が仕上がるたびに添 える画題は、描かれたものに唯一言葉の窓を穿つ点で、インプレーサにとってのモットーに見立ててみよう。あとは、ルネッサンスの賢人よろしく『ギリシア詞 華集』を模したエピグラムでも物せればエンブレムとして恰好がつくが、そんな教養も詩才もないので、かつての定型を再現することなど意図できるはずもな い。ただ、エンブレムブックのページのように、絵と言葉が主従関係でなく共振するような場が作れたらと願い、制作中の戯れに書き散らす小文を、会期中、即 興演奏と共に朗読する。

 

 

 

 

 

<fig.1>アンドレア・アルチャーティ『諸エンブムレムの小書』(1531)より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<fig.2>ヨハネス・サンブクス 『エンブレム集』初版(1564)
ハプスブルク皇帝ルドルフ2世に仕えた歴史家が収集した167のエンブレム集。各ページに、モットー、図版、エピグラムで構成するエンブレムブックの定型。

 

 

 

 

 

 

<fig.3>オットー・ウェニウス『ホラティウスのエンブレム集』第三版(1612)
図版は大きく扱われており、見開きの左ページにホラティウスの詩を中心としたテキスト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<fig.4>ヘルマン・フーゴー『敬虔な欲望』英語版(1679)
イエズス会士による、キリスト教エンブレム集のベストセラー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<fig.5>パオロ・ジョーヴィオ『戦いと愛のインプレーサについての対話』リヨン版 (1559)
フランソワ1世のサラマンドラのインプレーサが、対話中に挿入されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<fig.6>クロード・パラダン『英雄的ドヴィーズ集』英語版(1591)
このドヴィーズが伴うモットーは「興味深き、自然の模倣者」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<fig.7>ミヒャエル・マイヤー『逃走するアタランタ』(1617)
扉ページに大きくEMBLEMATAと掲げられている。標語とエピグラムを伴う50の図版、さらに、マイアー自身によって作曲された音楽で構成されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<fig.8>作者不詳『沈黙の書』(1677)
錬金術の最終段階を表わす最後のエンブレムには、Oculatus abis(目を与えられ、汝は発つ)の言葉がある。